クロームメッキ

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クロームメッキの工程

クロームメッキの工程として、いきなりメッキ加工を始めるのではなく、まずは前作業・前処理を行います。
汚れ、サビ、油脂などが付着している被塗装面に、クロームを吹き付けてしまうと、仕上がりが美しくなく、すぐに剥がれ落ちる、サビが発生するなど、耐久性の面でも問題が起こるのです。

まず素材を磨く「バフ研磨」を行います。
また、サビや油脂などを取り除くための塩酸処理、トリクレン洗浄を行います。

クロームメッキを施す部位を露出させたり、逆にメッキをしない部分を隠したりするためのマスキング、テーピングなども入念に行います。
そのうえで冶具を取り付けて、作業が行いやすいようにします。

ここからようやく、メッキ処理工程に入ります。
下地となるニッケルメッキを施し、その上にクロームメッキを行います。
水洗い・湯洗いをした後には、冶具を取り外して乾燥させ、依頼主の希望通りになっているか検査をします。

クロームメッキの工程は、安価で仕上げようとすれば、省略ができる部分もあります。
ただ、仕上がりの美しさに違いが出ますし、耐久性も変わってきますので、「安ければ良心的」とはいえないことを、よく知っておきましょう。

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